製造工程

 

プレス金型設計製作

本社工場 技術部

金型1 金型2
金型3 金型4

プレス金型・治工具 設計製作概要

2007年9月現在実績
材質 冷間圧延鋼板、熱間圧延鋼板、高張力鋼板ステンレス、アルミ、りん青銅
板厚 0.35mm〜3.2mm
プレス 35トン〜250トン
仕様 単発プレス金型、順送プレス金型スポット溶接治具、カーリング旋盤治具、各種検具


当社のプレス金型技術は、自動車用ランプの変遷とともに培われてまいりました。

【1960−80年代】

車のランプが四角や丸い形状だった時代に大量生産された「ハウジング」「マウンティングリング」「リフレクタ」「ブラケット

【1990年代】

ランプのデザイン性が高まり、異形ヘッドランプ化や素通しレンズ化されることで開発された「バルブシェード」「プロテクタ

【2000年代】

LEDテールランプ、プロジェクターヘッドランプなどランプの高機能化に伴い開発された「バスバー(コンタクト)」「レンズホルダー」「ペスシェード」

【自動二輪車】

その高級感から高級大型バイク用ヘッドランプに時代を超えて採用され続けている「ボデー」「リム


自動車用ランプの金属プレス部品は、エンジンルーム内の限られたスペースに設計されるため複雑な形状をしたものが多く、金属プレス部品設計は常に強度とスペースそして要求精度との戦いです。「どうしてわざわざこんな形状をしているのか?」新製品の図面を見るたびに考えさせられる様々な形状を私たちは数多くこなして来ました。


金型の設計製作は、過去トラブルの経験を蓄積し再発防止の標準としてまとめた自社規格「プレス金型標準仕様書」に沿って進められ、常に標準化された品質・作業性・安全性のプレス金型を生み出しています。また徹底した納期管理のために毎週月曜日に「技術部日程会議」を実施。遅れをスピーディーに解消するための徹底した進捗管理を行っています。完成したプレス金型(外注製含む)は、「量産移行会議(量産ライントライ)」によって当社品質保証部・製造部に審査され、合格した金型のみを量産加工で使用するような手順が確立されています。


マシニングセンタ1 マシニングセンタ2
ワイヤーカット CADルーム

「プレス金型標準仕様書」による平準化について

当社は、製品別・形状別・加工法別の過去トラブルを蓄積し仕様とした「プレス金型標準仕様書」をもとに金型を設計製作しています。具体的には下記のような事項について仕様を定めています。

  • 全般仕様(基本設計、材質、焼入れ、表面処理など)
  • 加工法別(抜き、絞り、曲げなど)仕様
  • 製品別(ブラケットリフレクタプロテクタなど)仕様
  • 型仕様別(単発、順送など)仕様

さらには

  • 製品を金型にセットする際のガイドの取り方
  • 順送加工における送りミス検出の取り方
  • スクラップの排出方法

といった仕様も定め「作業性」「品質」の向上に努めております。